[読書メモ]『愛について』

p18
愛の定義に関する第一のルール、「自分を愛せないものは他人を愛せない」

p114-115
私は愛と恋の決定的違いはここにあるような気がするのです。愛はいわば不滅、不変、であるけれども、恋はどうかというと、それと正反対のもののように思われてならないのです。燃え上がった恋の情熱は、残念ながら永遠には続かない。必ず、マンネリとか、惰性、倦怠感(けんたいかん)といった感情に流れていく。

p120
確かに一日に、一回くらい心ときめく瞬間がなければ、生きている甲斐がないというふうに思います。

p219
かつて、日本では、若い男性はある年齢に達すると、年上の職業婦人から性の手ほどきを受けて、一人前の男性に成長してきました。

pp235-236
私はあまりにも、テクニックに終始したセックス記事を読みながら、なにか肉体というひとつの機械を操作するためのマニュアル本を読んだような味気なさを感じてしまいました。愛をあるいはセックスをテクノロジーとして、ハウツーとしてのみ論じている点が、むしろ昔のセックス書より退歩していると思わざるをえ ません。昔の婦人雑誌には、セックス特集が綴じ込み記事としてありました。それをはさみで開けるときは、本当に、隠微な世界を垣間見るような後ろめたさとときめきを覚えたものです。そのような感覚に訴えるなにかすら、現代のセックス記事にはないのです。

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