[読書メモ]『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?』

p10
1920 ~ 30 年代、探偵小説でも黄金時代と呼ばれる時期に、探偵小説はイギリス人の国民的なゲームのひとつになっていたことである。

p301
物語の「語り手」の<指命>は、決して嘘をつかないこと、その語りにおいて真実を正直に書くことである。

pp308-309
「語り手」は自分が語る内容=情報の取捨選択を通じて、一種の隠蔽を行うことができる。このような統御の技法として次の3つのタイプを考えることができよう。
(a) 過剰な言葉:ある事柄について「過剰な情報」を与え、過度に強調すること。
(b) 言葉の省略:ある事柄について「沈黙」すること。
(c) 曖昧な言葉:二重の意味に取れる「両義的な言葉」を用いること。あるいはもっと「多義的な言葉」の使用も同様である。

p442
『アクロイド殺し』では、1920 年代に広まったキャンドルスティック型の電話機や当時は珍しいディクタフォン(録音再生機)のような聴覚メディアを使ったアリバイづくりに工夫が見られる。

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