[読書メモ]『シャーロッキアン翻訳家 最初の挨拶』

p73
スプープ(茶化し、もじり)やパロディ(諷刺・嘲笑的なもじり)、バーレスク(おすざけ、茶番、戯作)

p98
ひよっこシャーロッキアンという自覚

p107
必ずひどい目に遭うのがわかっていながら、つい手を出してしまう相手・・・・・・というと何やら『ルパン三世』の峰不二子のようでもある

p125
寝ているうちに人数が減るというミステリもなく、サンクト・ペテルブルクに無事到着。

p190
医師についても当時は呼び方が区別されていた。いわゆる内科医(フィジシャン)に比べ、骨折や外傷を扱う外科医(サージョン)は、一段低く見られていたのである。内科医が「ドクター~」と呼ばれるのに対し、外科医は「ミスター~」と呼ばれていた。

p237
正典は古典作品と言って間違いないと思うが、古典は昔の人の訳で名訳があるのなら、それ以上はいらないという人もいる。しかし翻訳文は腐るものだ。ガソリンだってぬかみそだって腐る。通常のミステリ小説は、20 ~ 30 年で改訳が必要になると言われる(これは長く翻訳をやるとわかることだ)。

p255
「翻訳者は『クリエイティヴィティ(創造性)』と『テキストへのロイヤルティ(忠実さ)』の間にいる存在だ」

p256
かつて、書誌学者の新井清司は、「日本の読者はイギリスやアメリカの読者と違って、いろいろな役者の翻訳や翻案を楽しめるという特典がある」という意味のことを言った

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