[ブックレビュー] 暗号の数理

2015 年に観た映画のマイベストは『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』だ。大人気ベネディクト・カンバーバッチが主演の、第二次世界大戦中のドイツの暗号解読をした数学者アラン・チューリングの物語だ。私はああいう「世の中は認めてくれなくてもあなたがやっていることは価値があるんだ」という話が好きなのかもしれない。頑張るぞと勇気付けられた。

『改訂新版 暗号の数理―作り方と解読の原理』(一松 信、講談社、2005)を読んだ。この本は暗号の歴史から最新の暗号技術まで解説してある。もちろんアラン・チューリングの話も出てくる。

私は大学は工学部に入学し、コンピューターのソフトウェアを学んだが、英語が好きだったので、言語学を学ぶために英文学科へ転学部をした。こうやって人生はいくらでもやり直しがききます。それはさておき、そういうわけで文系と理系のマインドを両方持っていると自分では思っているし、そもそも理系文系なんて区別を過剰に意識することが人々の思考を制限することになるのでやめにするべきだと思っている。

さて、最近はよくプログラミング的なことをするので、本書のような暗号話はなかなか興味深く読めたし、非常にエキサイティングな内容だった。

インターネットやメールを利用したり、誰もがモバイルデバイスで常時ネットに繋がっている時代になった。安全にオンラインでショッピングができるのも、自分のプライバシーが守られるのも、すべて暗号技術のおかげだ。暗号は軍事の話ではなく、それぐらい身近な内容なのだ。

確かに特に後半は数式が出てきたりするので、文系肌の人は読むのを躊躇するかもしれないけど、難しい話は適当に読み飛ばしても十分楽しめると思う。

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