[読書メモ]『ウェブ社会のゆくえ』

p63
いまやあまりにも多くの人が、電車の中や街中でスマートフォンの画面を撫でている[…]。[…]そうした振る舞いがあまりにも目立つために、私たちはケータイがなかった時代に、通勤中の電車や待ち合わせの相手を待っている間、いったい何をして時間を潰していたのかを思い出せないほどだ。

p76
ウェブサイトの中でも最初に訪れることを想定したページのことを、英語では「ホームページ」と呼ぶ。日本ではこの言葉をウェブサイト全体にたいして使う[…]。

p102
確かに相手を無視して携帯電話ばかり触っていたら気分はよくないだろうが、実際に携帯電話を触っていなくても、二人で食事をしているときにテーブルの上に携帯電話を置くことすらマナー違反だという人もいる。

p146
何かの目的を持った行為ではなく、それじたいが目的であるような行為が社会の主流になっていく動きのことを、社会学では「コンサマトリー化」と呼ぶ。

p153
テレビで映像と文字の両方を見せられたときには、人はより映像の印象の方に引きずられてしまう傾向がある。

p155
文字メディアから放送メディアへの移行によって起きた重要な変化とは、メディアのメッセージの受け手が、送り手と何らかの対話を持ち、相互関係を結ぶ印象を持つようになったということだ。要するに、肉声や映像で触れたその人は、メディア越しであっても、もはや「どこかの他人」ではなくなるのである。

p165
一見さまざまな自由が約束されているかのようなケータイ空間だが、それには個人単位の空間として分断され、特定されやすいという性質があるために、実は権力の作動を容易にしてもいる。

ウェブ社会のゆくえ―<多孔化>した現実のなかで (NHKブックス No.1207) | 鈴木 謙介 |本 | 通販 | Amazon
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